SASSEN(サッセン)とは?武道とデジタルを融合した次世代スポーツの魅力
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SASSEN(サッセン), スポーツチャンバラ, トレーニング・体調管理
スターウォーズのライトセーバーを思わせる光る棒(刀?)で撃ち合う2人。
この近未来感のある遊び、スポーツはなんだ??
テレビや新聞などメディアでも取り上げられていたこの競技の名前は「SASSEN(サッセン)」。
テレビ番組などで芸能人が体験する様子を目にする機会が増えてきたほか、体験会や試合、イベントも増えてきているというSASSEN(サッセン)について取り上げます。
いつもは剣道に関することを取り上げる当サイトですが、SASSEN(サッセン)と剣道の共通点や、似て非なるその違いについても触れたいと思います。
目次
SASSEN(サッセン)ってなに!?
SASSEN(サッセン)は、センサー付きの光る刀で戦う次世代スポーツ。
センサーを内蔵し日本刀をイメージして作られたという「SASSEN刀(とう)」を使って戦うデジタルチャンバラ、なのだそう。
どんなもの?というのは文字で書くより、まずは動画で見てもらえるとイメージが分かると思います。
SASSEN(サッセン)における審判は、スマホ一台。
どちらが先に刀を相手に当てたか、アプリで判定ができるシステムとなっているようです。
ユニフォームや防具など特別な準備が必要ないのも大きな特徴で、どんな場所でも手軽に、そして一方ではまるで侍(サムライ)の勝負のような、一発で勝負が決まる「真剣勝負の面白さ」を実感できるというのが魅力となっているようです。
武道が元となり、年齢性別関係なくできる生涯スポーツとしても注目されているのだとか。
超、進化したスポーツチャンバラ、って感じがします。
SASSEN(サッセン)の普及活動に取り組むのは、全日本サッセン協会。
https://sassen.jp/
わかりやすく、親しみやすく、敷居を低く多くの人が体験できるような工夫の姿勢が感じられます。
「面白そう!」「やってみたい!」と思わせるのってすごく大事なことだと思います。
そもそもなんで「SASSEN(サッセン)」ていうの?名前の由来
SASSEN(サッセン)の名前の由来は、
「颯爽(さっそう)と、風を切るさま」という意味である颯然(さつぜん)から取ったもの。その他にも、宮本武蔵の二天一流剣術「指先(さっせん)」からもヒントを得たことから、口にしやすいよう「SASSEN(サッセン)」と名づけられたそうです。
「人を傷つけず、怪我をさせない武術」を目指して生まれた競技とのことです。この点はすごく好感を持てますし、この姿勢があるからこそ、多くの人にとっての親しみやすさにもつながると思います。
SASSEN(サッセン)のルール
SASSEN(サッセン)の試合の動画です。
前述の全日本サッセン協会のwebページより拝借しています。
SASSEN(サッセン)は、たった60秒間の試合時間。
相手の体(頭部は除く)に1打当てると「一本」。
「二本」先取、もしくは60秒経過時点で本数の多いほうが勝利となる。
大きな特徴として、「打数が制限」されていることがあります。限られたスイング回数(5スイング)の中で勝負をする必要があり、むやみやたらに刀を振ることが制限されるルールとなっています。
全日本サッセン協会が定めているSASSEN(サッセン)のルール詳細は、以下をご確認ください。
https://sassen.jp/rules/
SASSEN(サッセン)で使う道具について
SASSEN(サッセン)を語る上で欠かせないのが、目を引くセンサー付きの光る刀「SASSEN刀(とう)」。
審判役となるスマホアプリと連動して使える刀で、どちらが先に刀を相手に当てたかを、判定してくれます。この先に刀を当てれば良いというルールは剣道とは異なりますね。なお、相打ち判定もあるようです。
SASSEN刀(とう)の購入も全日本サッセン協会のwebページを通じて可能となっています。
https://sassen.jp/officialgoods/
LED・圧力センサー付きSASSEN刀2本セット ¥220,000(税込)
ネットショップBASE(ベイス)で販売しているようです。
この記事投稿時点では、amazonや楽天、Yahoo!ショッピングなどのネット通販サイトではまだ取り扱いは無いようでした。
ちょっとお高めですが、レンタルやリースも受け付けているようで、その場合は数万円で可能なようです。
団体、コミュニティでの割り勘であれば、割とハードル低く体験できるかもしれませんね。
体験会などのイベント、普及活動にも積極的なようですので、何はともあれ興味があったら全日本サッセン協会に問い合わせてみるのが良いと思います。
https://sassen.jp/officialgoods/
体験会、イベント情報はこちら https://sassen.jp/schedule/
関東、関西、九州、北陸など、日本各地で行われているみたいです。
SASSEN(サッセン)と剣道の関連性、違い
次世代スポーツ、デジタルチャンバラとも表現されるSASSEN(サッセン)ですが、その特徴について剣道と比較してみたいと思います。
頭部を除き「先に当てたもん勝ち」
とにかく「先に相手の体を叩けば良い」というのは剣道の一本とは大きく異なると思います。
剣道ももちろん「先に打突部位をとらえる」というのは必要なことですが、
一本の構成要素は先に当てることだけではなく、
「気剣体の一致」という言葉に象徴されるように、
「気」十分な気合(気勢=主に発声)で、
「剣」正しい刃筋、物打ち(竹刀の先革と中結の間の部分)で、
「体」正しい姿勢で、相手を打つことが剣道の一本には要求されます。
つまり「先に当たっただけでは一本にならない」のが剣道です。
SASSEN(サッセン)は先に当たった方をセンサーで検知、判定するということで、ここに大きな違いがあります。
どちらが良いかという話ではありません。それぞれのルールの問題です。
ただ、サッセンの方が「わかりやすさ」「判定の明確さ」があり、見る者や初心者にも分かりやすく、勝負に納得感がよりあるかもしれませんね。
また、「頭部を除き」というのもサッセンと剣道の大きな違いでしょう
剣道の場合は一本になる打突部位が決まっています。
それは「面」「小手」「胴」「突き」の4か所のみです。
そして比較的「面=つまり頭部」が決まり手としても多いです。
基本でもまず正面、面打ちを練習します。
どこを打っても一本にカウント、頭はノーカウントというサッセンの特徴は、剣道と大きく違いがあるポイントです。
防具不用。好きなコスチュームも許される?
武器も違えば、防具も違う、というのがサッセンと剣道の違いでしょう。
武器はサッセンはセンサー付きの光る刀「SASSEN刀(とう)」。やわらかいものです。
剣道の場合は、竹刀を使います。防具なしで叩かれると痛いです。強く叩かれるとケガをするレベルで痛いです。
よって当然剣道ではおなじみの防具をつけて戦いますが、サッセンの場合は防具なし。自由で動きやすい格好でできるようです。
この辺りも費用面から、初心者の導入ハードルが低いということがサッセンには言えそうです。
普及しやすい特徴ともいえると思います。
今後、チームでTシャツなどユニフォームを揃えたり、コスプレ的な自由な格好でサッセンを楽しむスタイルも定着してくるかもしれません。
動きやすさ重視の「ガチ層」、見た目、エンタメ重視の層、などサッセンのプレイヤーも多様化しそうに思います。
剣道着袴に防具を着け、しかも正しい着装を求められる剣道とは大きく違う所ですね。
以上のように、今回はSASSEN(サッセン)について、基本情報や、剣道と比較しながらの特徴の紹介をしてみました。
今後の普及や展開にも期待が持たれる次世代スポーツです。
当サイトとしても要チェック、そして応援していきたいなと思っています。
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